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幕間:回想

続き
それは残酷な詩 真と偽が混じる歌―――

彼方(かなた)より 牡羊と牡牛を連れ来る双子
此方(こなた)より 山羊を連れ来る乙女
彼方と此方 邂逅せし時
現れしは 獅子と射手
小さきもの 蠍と蟹と魚は
水瓶が割れる音を聞き
平穏は破られ 傾いた天秤は血の贄を欲す
―――奉げられたは 誰の血か?

真を知る者もなく 偽と断じれる者もなく
ただただ悲しき音の羅列
されど 力持つ言の葉として 我は詠おう

この音(おと)を 古き文字(ルーン)に注ぎ込み 新たな音(おん)とし
紡がれし音(ね)よ 魔力と番(つが)い 封じられし門(ゲート)を開(ひら)け
其は此方と彼方を繋ぐ扉 異界に眠る彼(か)を呼び覚まし
疾(と)く 疾(と)く この地に招き寄せ給え..





「まーた随分と懐かしくて古い詩を詠ってんなぁ?」

ふっと、「私」の横に「彼」が姿を現して笑う。

「……何か詠いたい気分だったから。でも新しく創る気分でもなかったし。
 ふっと思い出したのがこれだった…ってだけだよ」

本当に何となく思い出した詩。
猛毒の邪竜、と呼ばれる存在を召還するために使った言の葉。
何で思い出したんだろう。

…久しぶりにこの姿に戻っているから…なんだろうか。
それとも――……

「物思いに沈むのはいいけどさ、躯冷やすなよ本人格。
 明日はまた朝早くから研究班にお付き合いなんだろ?」
「……そうだった…忘れてた。でもあれ、私よりそっちが対応した方が早いでしょ。
 私じゃわかんない事多すぎなんだけど!」
「俺が説明したんじゃ専門用語過ぎて余計わかんねぇってさ。しょうがねぇさね」

ま、手伝ってやるからとっとと片付けようぜ、と笑う片割れに
「私」は盛大に溜息をつき ――でも、内心では笑っていた。

幾つもの世界を渡り、その途中から意識と姿を再構築していても……
私たちの根源は、関係は、変わらないままなのだ、と。


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久しぶりに『舘』に戻って、ついでに二人に戻って仕事中…らしい(らしいって

やー…ダスクに会うにはもうヨクトの状態だけれども
DancingMarionetteで仕事する時は二人に戻ってると思います。

今は主に、異世界の技術やモノを伝える特派員…って
感じになってるんじゃないかなー
普段舘に居ないからね、こいつら(爆
そういう意味では色んな人たちがいろんな世界から召還される
AUC世界って未知の技術やモノが溢れてる気がするんですよね!
きっと幾つか持ってってるに違いない。

で、技術だけじゃなくて
社長さんに遠まわしに言われて酒も大量横流ししている気がします(何で
そういう意味では央国っていいですよね、四方から輸入されてるだろうし。

あ…何となく大量に横流しした酒で
どれが旨いか飲み比べ大会した気がするな。
社長さんはザル通り越して枠というか異次元ポケットだけど
他の皆さんも強いのかなぁ………?

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