※!注!※
この話はフィクションです(何
…という注釈を付けておかないとまずい気がするのでつけておく。
何となく思い浮かんだなんとなくの駄文。
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「ごほっ、げほ…っ」
勢いそのまま、間合いを十二分に離したところで咳き込む。
体勢は崩さずに済んだものの、液体が食道から逆流して口内に鉄臭さが押し寄せる。
衝撃でどっか内を傷付けてしまったらしい。
咄嗟に後ろに跳んだからこの程度で済んだが、直撃していたらと思うとぞっとする。
(っとに手加減無し、全く、やってくれるさね…)
手の甲で血を拭って目の前の男を睨む。
茶の髪、青い目。造作の整った、それでいて温もりある顔立ちの青年。
名をラルフ・リィステイル…俺達『Sternenzelt』に派遣されてきている便利屋
「DancingMarionettes」の社員。でも、普段はそんな事を忘れるぐらい、
信頼も信用もしている最高の仲間の一人。
そんな彼はその顔に活き活きとした笑みを…戦士の笑みを浮かべている。
並みの奴ならその笑みと発せられるプレッシャーだけで圧倒されるだろう。
最も、実際にはこれ以上の笑みを浮かべる事が出来るのを俺は知っているが。
俺とラルフは今、特殊結界を施した中で戦闘を行っていた。
別に何か決着をつけないといけない事があったわけじゃない。ここんとこずっと躯を使ってなかったから、
俺の戦闘勘―――特に危機察知とかそういう直感的な部分―――を取り戻す為に付き合ってもらってるだけだ。
だから二人とも得物は持っていない。
ま、二人とも『創り出す』能力を持ってるから余り意味は無いが…
とりあえず本人格が手加減なんかしなくていい、って言ったのが絶対不味かった。
お陰で俺はこの様。
中で寝てる本人格に言わせれば、ラルフの攻撃を『回避するだけ』だったら、普通にできて当たり前…
ってことなんだろう。ずっと躯を使ってて、元々体術の素養も俺より高い本人格なら、まぁそうなんだろうけどさ!
「どーした? ヤシースの実力はそんなもんじゃないだろー?」
…んで、ラルフもラルフだ。
そんなに楽しそうな顔でそんな言葉を言うな。
魔法生命―――『人形』のこの躯はちょっとした怪我ならあっという間に治る。
今傷ついた内のどっかだって、直ぐ治る怪我…とはいえ、流石の俺だってこんな攻撃受けて、
しかもこんな言葉をもらっちゃ…躯の慣らしだけ、要は回避だけで済ませるなんざ…
「………そーだな」
溜息一つ。
こんな状況で溜息なんて、余裕というか油断にしか見えないだろう。
ラルフがこの隙を逃すとは思えない…が、俺の『気』が変わったのが判ったらしい。
お互いの間合いぎりぎりの外側で、飛び込むのを留まる。
実際俺は意識を戦闘用に傾け始めていた。今までの慣らし…試合用じゃなくて。
途端、躯を巡る魔力の流れが急激に変化していくのが判る。
言葉にするなら、まどろんでいたのが覚醒した感じ。
「じゃ、お言葉に甘えて」
…多少大怪我しても良いや、致命傷じゃなきゃ問題にはならない。
致命傷でも、俺とラルフは所謂人間じゃないから即死は無いだろうし。
互いに応急処置はできるんだ、壊れても死にはしない筈。
本人格には後で何か言われるかもしれないが、直すのは俺だし。
「思いっきり行かせて貰うさね…!」
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………なんとなく椰子で暴れたかったからつらつら書いてみた。
