ディアスの街、出会いの宿。
冒険者としての登録を済ませた後、誰かと組みたいのなら、ということで
紹介してもらった人たちと待ち合わせている場所は結構な人手で賑わっていた。
街自体、割と活気があるなと思っていたが、たった一つの宿でこれは中々凄い。
故国と慕っていたあの国の最盛期より、人が居るんじゃなかろうか。
『国より街の方が人が多いって、それはそれでスゲェさね』
(…だね。世界が違うとホント違うよ…。
さて、この人たちはもう来てるのかな…?)
声を出さずに椰子へ相槌を返しながら、紹介してもらった人たちを探す。
事前に聞いていたのは名前と、その人の登録番号だけ。
本当にこんなので合流できるんだろうか?
などと思いつつも。
意外と、あっさり目的の人たちは見つかった。
見つかったというか、引き寄せられたというか。
兎も角、無事会うことが出来た人たちは、私が言うのもなんだけど結構個性派揃い。
私と椰子を一人と数えて、4人か。
もう一人、いるらしいんだけど仕事の都合で此処には来れなかったとか。
後日、合流するらしい。
それにしても…今回合流するメンバーは、一人を除き全員女だとばっかり。
私は”人形”だから除外すると、女性はたった一人だけ。しかも女の子Σ
こんな幼い子が…しかもお嬢様な印象なのよね。本当に大丈夫なのかな;
可愛い子が居るのは嬉しいけれど、人攫いに見えやしないかの方が、心配かも。
椰子に変わったら本当に女の子独りだけになっちゃうし。
(暫く、変わらないほうが良いかもよ…?)
『…そーだなぁ、大丈夫だとは思うけどさ…』
ま、機を見てかわりゃいいさ、時間は有るんだから、と内側でも話しながら。
共に行動することになった3人とも言葉を交わしつつ。
異世界での旅は始まった。
