何時に無く真剣な表情のまま、彼女は両の目を閉じた。
―――皆が集めてきた情報と、それから導き出された答えを吟味するために。
一つ上の階層…アンテノーラに、大勢が転送されてきた。
それは、所謂人斬り達。
今現在冥府に居る団体とは、違う派閥の。
…辛うじて、冒険者同士のイザコザは殆ど無かった所に投げ込まれた爆弾。
しかもそれを投げ込んだ―――転送を請け負ったのはあの「めるぎと」だという。
何れ、彼等が来るだろうことはわかっていた。彼等もまた、五色の龍が守護する
印を集めていると彼女の仲間達も、彼女自身も聞いていたからだ。
…しかし、何故それが揃った段階で、正面からではなく、敢えて転送したのか。
もっと早く転送は可能だった…全くもって時間の無駄といわざるを得ない。
(頑張って集めたなら、正面から入れば良いのにねぇ)
それなら、もう少し準備に時間を割けたのだけど。
内心でそんな事を思いながら、リュエリアが出した答えに対する答えを探す。
本当に可能かどうか…あまり作戦を考えるのは得意ではない。
が、それでも今まで得た知識を基に彼女なりの答えを出す。
「―――うん。それがベストだと思う。
正直、勢力抗争に巻き込まれるのが一番厄介だしね…
…私は、リュアの案に賛同するよ」
