『全く…とんでもないことを言い出すな、お前は』
(あら。私の無茶振りは今に始まったことじゃないでしょ?)
縦横無尽に広がる、果てない闇の中。
冥府と呼ばれるそこで、一人であり、二人である存在はいつぞやのように言の葉を交わす。
何処までも続く昏い闇 ―――冥界の、中。
まさか、界を超えてもう一度冥界入りを経験することになるとは思わなかった。
この世界にも生きている者が冥界へ堕りれる、そういう入り口があるとはね。
しかも龍の守っていた5つの印は、その入り口の鍵だったなんて…
…なんか違和感。
普通、冥界に好んで入る奴は居ない。
そういうことをしたいと望むのは冥界から連れ戻したい誰か、が居る時位だろう。
そういう者に対し、龍に鍵たる印を守らせることで、試練を与えるってなら
判らなくもないけれど…もっと人為的な気がするな、これは。