燦然と煌く白銀のそれは、俄かに曇り翳る空と相俟って、天の川のようでもある。
もちろん、天の川ではない。
空の星々がこんなにグネグネ動き回ってたらたまらねぇ。
それは世界によっては“聖なるもの”とされる一つ
―――長大な龍の姿。
燦然と煌く白銀のそれは、俄かに曇り翳る空と相俟って、天の川のようでもある。
もちろん、天の川ではない。
空の星々がこんなにグネグネ動き回ってたらたまらねぇ。
それは世界によっては“聖なるもの”とされる一つ
―――長大な龍の姿。
『覚えられたさ?』
相変わらず教本を食い入るように読みふけっている本人格に問い掛ける。
結局…前回は躯を変化させずに入れ替わって、俺が2回召喚した。
詠唱・構成・発動まで俺が一人でやったのって…そういや初だったな。
本人格が中でそれを見てるだけってのは今まで無かったさね。
「なんとなくだけどね。魔力構成の仕方は理解した…詠唱はまぁ言葉遊びだし…
発動は構成と言葉遊びを合致させるものって感じか。目的のを引っ張り出す
ところにちょっと不安はあるけど、そこはルーンで予め縛ってるし…」
背の翼をしまいこんで、仰向けに寝転ぶと土と草の匂いが鼻腔をくすぐった。
そのまま視線を真っ直ぐ向けると、そこにはビロードのように滑らかな
深い深い紺碧の空と、宝石のように煌く幾億もの星々。
凍て付くようで、清冽で。それで居て温かな光。
『………この世界の夜空も、綺麗さね』
「そうだね…」
大地に寝転んで夜空を眺めるなんて、何時振りだろう。
…もしかしたら、初めてかもしれない。
懐かしい気分はするけれど、わざわざ翼を仕舞ってまで大地に寝転んで、
というのは記憶に無いから。