＋683年 8月＋
冒険者登録の手続きを無事終えて。
諸々の準備を終えてから、僕とパーティーを組んでくれる人たちと初顔合わせ。
どんな人が来るんだろう、ってちょっと緊張してたし
そもそも見つけられるのか…僕と組んでも良いって思ってくれる人が
一人もいなかったらどうしよう、って、ちょっと不安だったのは此処だけの話。
無事顔合わせをすることが出来たから問題ない！
勿論僕は皆と初対面だったんだけど。
ナセルっていう変わった白い服のお兄さんと、ユエっていう凄く華奢で
可憐なお姉さんを見たディド君――おじ様の遣い魔で、今は僕のお目付け役――が
ちょっと挙動不審に陥ったんだよね…。
お兄さんを見た瞬間「何で此処に！？」って言うくらい。
どれぐらいの知り合いだか知らないけどさ。
お姉さんの方は凄く良く似た人を知ってるって言ってた。
もう一人のお兄さん…イウォセンと、もう一人のお姉さん…ライティアのことは
ディド君も知らなかったみたいだけど。
他にも登録所ですれ違った人の中に、知り合いが居たみたいだしね。
昔旅をしてた影響なのかな。ちょっと羨ましい…。
こういうのを「再会」って言うんだっけ？
僕もそういう…「再会」を喜んだり驚いたりできる相手…ううん、友達が出来るといいんだけどなぁ…。
…此処に来る前に道を教えてくれたお姉さんとか？
そういえば、あのお姉さんの格好、普通の街の人とは違ったかも。
僕と同じように旅に出る人だったら、もしかしたら、どっかでばったり会えるかな？？