背の翼をしまいこんで、仰向けに寝転ぶと土と草の匂いが鼻腔をくすぐった。
そのまま視線を真っ直ぐ向けると、そこにはビロードのように滑らかな
深い深い紺碧の空と、宝石のように煌く幾億もの星々。
凍て付くようで、清冽で。それで居て温かな光。
『………この世界の夜空も、綺麗さね』
「そうだね…」
大地に寝転んで夜空を眺めるなんて、何時振りだろう。
…もしかしたら、初めてかもしれない。
懐かしい気分はするけれど、わざわざ翼を仕舞ってまで大地に寝転んで、
というのは記憶に無いから。
背の翼をしまいこんで、仰向けに寝転ぶと土と草の匂いが鼻腔をくすぐった。
そのまま視線を真っ直ぐ向けると、そこにはビロードのように滑らかな
深い深い紺碧の空と、宝石のように煌く幾億もの星々。
凍て付くようで、清冽で。それで居て温かな光。
『………この世界の夜空も、綺麗さね』
「そうだね…」
大地に寝転んで夜空を眺めるなんて、何時振りだろう。
…もしかしたら、初めてかもしれない。
懐かしい気分はするけれど、わざわざ翼を仕舞ってまで大地に寝転んで、
というのは記憶に無いから。
聖者の丘に滞在して、もうかなり経つ。
力量としては充分先に進めるんだけど、新大陸に渡るためにはもっと戦力強化を
図る必要がある―――要するに、先立つものが必要になるわけで。
そういう意味で、何時ぞやのようにPTをわけ、先行組と後発組に別れている。
私は後発組だ。冒険者登録の順番のせいで、そうならざるを得なかった。
ま、不服は無いよ。
ちょっと…見飽きてきたけれどね、この風景は。
暫くすれば先に進めるんだし、何より連絡をやり取りする方が増えて―――
なんていうか、色々やり取りしていた昔を思い出して、これはこれで凄く楽しいし(笑
「―――――………。」
ふうっと、水底から水面へ浮上するような感覚。
自然に目が覚めたような、そんな感じ…だけど、真っ暗。
あれ…此処は何処だっけ?
『…お? ようやく気が付いたさ?』
何処からともなくヤシースの声がする。次いで、ようやくお目覚めさね、と椰子が誰かに話す声が聞こえ――え?
どうやら、本人格の凹み具合は治ったようだ。
先日の戦闘で全然貢献できず、相当凹みまくってたんだが。
今日はそうでもない模様。魔力の流れを調整してみたのが功を奏したらしい。
つっても、二戦目は足を折られてあんまりだったようだけどね。
一戦目でいい感じに思いっきり得物を振り回せたお陰で、まだ良いようさ。
今後もこの調整は続けていかねぇと。