地上からはとても視認できない高度に、3つの人影が生じた。
「うん、我ながらまあまあ良く出来た、かな?」
「…これ、こんなに布量があったら邪魔なんじゃ…」
「問題無い問題ない。それくらい有ったほうが何かの時には役立つし」
「怪我した時の応急手当に裂いたりとかな。まぁ違和感無く
魔方陣載せるのに面積がある程度必要ってのもあるんだけどさ」
二人係りで言われると、反論する隙が無い。
…一人でも充分迫力を持った人だとは思ったけど…
流石は、養い親の友人って事だけはある…ね。
ディアスの西区、とある通りに面した、カフェテラス。
穏やかな陽光を浴びながら、温かいラテと洋ナシのタルトを堪能しつつ
私は久しぶりに彼女と対面していた。
「随分すっきりしましたねぇ」
「あ、お疲れ様ですー!
あはは。まだ雑草を引っこ抜いただけですけどねー」
後ろから掛けられた声に、作業の手を止めて振り向く。
向いた先は見事に逆光…でも、声を掛けた人物が誰かはわかっている。
だから、泥だらけの軍手で額の汗をぬぐいつつ、私は彼女にそう応じた。